Philosophy

1.再生装置は部屋に音楽を解き放つ道具

 ■ オーディオシステムは録音された音源(音楽)を再生する装置
 ■ 優れた装置は音楽(ソース)の姿をそのまま眼前に再現できる
 ■ その実現には音源から耳までの全ての経路で高い透明性が必要
 ■ その中でスピーカーと再生空間には大きな課題が山積している
 ■ 音楽を解き放つ道具にするために避けては通れない問題がある

2. 目的と手段

 ■ オーディオは芸術に寄り添うが、装置は科学と技術で成り立つ
 ■ 魅力的な機器は歓迎だが芸術的に聞かせようとする装置は不要
 ■ 感動は音源(音楽)に内在するもので装置に宿るわけではない
 ■ 音源制作者達の魂を可能な限り正確に受け取れる道具を目指す

3.聴取位置までの特性確保が必須

 ■ 現状での根本的且つ最大の問題はスピーカーと再生空間にある

  ・振動板は共振や分割振動などの物理的で本質的な宿命を抱える
  ・これらは位相を急激に変化させ歪みや群遅延などの弊害を生む
  ・聴取空間は過酷な音響フィルターであり、音質を大きく歪める
  ・部屋の壁や床、天井や家具などが不規則に音を反射し吸収する
  ・クセのない生活空間を建築音響的に実現するのは極めて困難だ

4.デジタル技術で解決

 ■ アナログ技術では不可能だった時間軸のコントロールが可能に
 ■ 直線位相のFIRフィルターが夢のチャンネルデバイダーを実現
 ■ デジタルの音響処理技術でスピーカーと室内空間の歪みを補正
 ■ DIYを含むオーディオ再生システムにブレークスルーが起きる
 ■ ライス&ケロッグから100年、音楽を解き放つ真の道具になる

混沌(泥沼)からの脱出作戦